公開日
対象Microsoft / Windows
確認状況公式情報を確認
マイクロソフトは2026年6月9日、法人および組織のシステム管理者を対象として、Windows Server 2025向けの月例セキュリティ更新プログラムKB5094125(OSビルド 26100.32995)を公開しました。本更新では、暗号化通信によりDNSの安全性を向上させるDNS over HTTPS機能がサーバー・クライアント間で利用可能となったほか、特定の条件でBitLockerの回復画面に遷移する問題やOutlookが応答停止する不具合が解消されています。
対象日2026-06-09
情報区分公式情報を確認
今回の要点
- Windows Server 2025のDNSサーバーにおいて、サーバーとクライアント間の通信を暗号化するDNS over HTTPS(DoH)機能が新たにサポートされました。[1]
- 特定のTPM設定を持つ環境で、起動ファイルの更新後にBitLocker回復画面が表示される不具合が修正されました。[1]
- Windows Updateスタンドアロンインストーラー(WUSA)を使用して共有フォルダから複数の更新を適用する際にエラーが発生する不具合が改善されました。[1]
- WNS(Windows Push Notification Services)を利用するMicrosoft Outlookなどのアプリが応答停止する問題が解消されました。[1]
具体的に改善されたこと
- DNS over HTTPS(DoH)のサポートが追加され、サーバーとクライアント間のDNS問い合わせを暗号化して盗聴や改ざんを防ぐことが可能になりました。[1]
- 特定TPM構成のシステムで2026年4月の更新適用後に発生していた、起動ファイル更新に伴うBitLocker回復モードへの移行現象が修正されました。[1]
- ネットワーク共有上の複数の.msuファイルをWUSAで実行した際、ERROR_BAD_PATHNAMEエラーにより適用が失敗する問題が解決されました。[1]
- WNSサービスに依存するOutlook等のアプリケーションがフリーズする現象が修正され、動作の信頼性が向上しました。[1]
- ユーザープロファイル読み込み時のシステム資源管理が効率化され、ログオン時の動作安定性が向上しました。[1]
- エクスプローラーの検索機能が強化され、中国語テキストやBOMなしUTF-8ファイルの文字表示の正確性が向上しました。[1]
追加・変更された機能
- Windows Server 2025のDNSサーバー機能において、サーバーとクライアント間の問い合わせ通信を暗号化するDNS over HTTPS(DoH)が一般提供されました。[1]
- Secure Bootのサービスデータ送信を制限する新しいグループポリシーおよびMDM設定(LimitSecureBootRequiredServiceData)が追加されました。[1]
確認されている不具合・注意点
- WSUS(Windows Server Update Services)において同期エラーの詳細が表示されない制限が継続しています。[1]
- OLE自動化を使用する一部のサードパーティ製アプリからMicrosoft Officeを起動できない場合がある不具合が報告されています。[1]
- ゴミ箱から1つのファイルを永久削除する際、確認ダイアログに元のファイル名ではなく内部ファイル名が表示される現象があります。[1]
- 管理者権限で起動したエクスプローラーにおいて、OneDriveのショートカットが正しく動作しない場合があります。[1]
影響を受ける可能性がある方
- Windows Server 2025を導入し、サーバー環境やドメイン環境を管理している企業や組織のIT管理者。[1]
安全に確認できること
- Windows Update、WSUS、またはMicrosoft Update カタログを通じて本更新プログラム(KB5094125)を計画的に適用してください。[1]
- 動的更新イメージを展開する場合は、インストールメディアにboot.stlファイルが含まれているか確認してください。[1]
いったん避けたいこと
- インストールの失敗を防ぐため、WUSA実行時にネットワーク共有フォルダのパス指定に誤りがないか確認せず一括適用を実行することは避けてください。[1]
用語をかんたんに説明
- DNS over HTTPS (DoH)
- インターネット上の住所案内であるDNS問い合わせをHTTPSで暗号化し、第三者による盗聴や情報の改ざんを防ぐ技術です。
- BitLocker
- Windowsに標準搭載されているドライブ全体の暗号化機能で、パソコンやサーバーの盗難時にデータを保護します。
- WUSA
- Windows Update スタンドアロン インストーラーの略で、個別ダウンロードした更新プログラム(.msuファイル)を導入するためのツールです。
参照元
確認日時:2026年8月31日 02:07(日本時間)